「夜になるとチワワが吠えて眠れない」「ご近所迷惑にならないか心配」――そんな夜鳴きに悩む飼い主さんは多いものです。特に神経質で警戒心が強いチワワは、環境の変化や不安から夜鳴きをしやすい犬種でもあります。
ここでは、チワワの夜鳴きの原因と、飼い主ができる具体的な対処法について解説します。
チワワが夜鳴きをする主な原因
① 不安や寂しさ
子犬や迎えたばかりのチワワは、飼い主と離れて眠ることに不安を感じやすく、寂しさから夜鳴きをします。
② 環境の変化
引っ越しや模様替え、騒音など、周囲の変化に敏感に反応するのもチワワの特徴です。慣れない環境では夜鳴きが増える傾向があります。
③ 運動不足やストレス
日中の運動量が足りないと、夜になっても体力が余ってしまい、眠れずに吠えることがあります。また、精神的なストレスが溜まると夜鳴きにつながります。
④ 体調不良
痛みや不快感があると、夜に落ち着かず吠える場合があります。特に高齢のチワワは認知症の影響で夜鳴きをすることもあります。
⑤ 要求吠え
「遊んでほしい」「おやつが欲しい」といった欲求を、夜鳴きで訴えることもあります。一度応えてしまうと癖になるため注意が必要です。
夜鳴き対処法の基本
① 無視する
要求吠えに対して反応すると、「鳴けばかまってもらえる」と学習してしまいます。心苦しくても、しばらくは無視することが改善への近道です。
② 就寝環境を整える
- 静かで暗い場所に寝床を用意する
- 夏は涼しく、冬は暖かく、快適な温度を保つ
- クレートやサークルを使い、安心できる「自分の寝床」を作ってあげる
これらは夜鳴きの不安を和らげる効果があります。
③ 運動と遊びで疲れさせる
散歩やボール遊びを十分に行い、日中にエネルギーを発散させましょう。頭を使う知育玩具も有効です。夜まで元気が残らないようにすることで、ぐっすり眠りやすくなります。
④ スキンシップで安心感を与える
寝る前に撫でてあげたり、声をかけて安心させることで、寂しさによる夜鳴きが減少します。飼い主の匂いがついたタオルや毛布を寝床に置いてあげるのもおすすめです。
⑤ 子犬期の夜鳴きは徐々に慣らす
子犬の場合、最初のうちは多少の夜鳴きは仕方ありません。数日~数週間で慣れていくことが多いため、環境に安心できるように根気よくサポートしてあげましょう。
夜鳴きが続くときの工夫
- ホワイトノイズ(扇風機や空気清浄機の音)を利用して外の音を遮る
- ぬいぐるみや湯たんぽを寝床に入れ、温かさや仲間の存在を感じさせる
- 夜ごはんの時間を調整し、満腹感で安心して眠れるようにする
- 寝る前のトイレを済ませることで不快感をなくす
動物病院や専門家に相談すべきケース
- 夜鳴きが長期間続く
- 吠え方が普段と違い、苦しそうに鳴く
- 体調不良の兆候がある(下痢・食欲不振・震えなど)
- 高齢犬で昼夜逆転している
こうした場合は、病気や認知症などが原因の可能性があるため、動物病院やしつけの専門家に相談しましょう。
まとめ
チワワの夜鳴きは「不安」「環境」「運動不足」「体調不良」「要求吠え」など、原因はさまざまです。まずは愛犬の状態をよく観察し、原因に合わせた対処をしてあげることが大切です。
無視や環境調整など、すぐに効果が出ないこともありますが、根気強く続けることで改善につながります。どうしても改善しない場合は、病気の可能性も考えて獣医師に相談してください。
飼い主さんとチワワの双方が安心して眠れるように、少しずつ工夫を重ねていきましょう。

最後までお読み頂きありがとうございました。